神奈川大学の修史事業は、創立40周年を記念する『40年史』の刊行を目的に1961年に開始されましたが、大学紛争によって中断、1978年になって、改めて『50年史』の編纂に着手、1982年に『神奈川大学五十年小史』を刊行するに至りました。
　この小史刊行のために再開した資料の収集、整理業務は、小史刊行後も引続き企画広報課（当時）の所轄として進められ、1988年には創立60周年写真集発行委員会がそれまでの収集写真、資料をもとに『神奈川大学−60年のあゆみ−』を刊行いたしました。
　こうした経緯を経て、恒常的な修史事業の必要性が学内各方面から出され、1989年4月、資料編纂室が開設されるはこびとなりました。
　その後、1984年に第1集を発行した『神奈川大学史資料集』は2011年3月に第27集を発行、1998年11月には大学史編纂・記念誌編集実行委員会により創立70周年記念誌として『神奈川大学70年のあゆみ』を刊行しました。さらに、2008年5月には神奈川大学創立者米田吉盛の伝記『教育は人を造るにあり』、2009年7月に『神奈川大学80年のあゆみ』を刊行しました。

　資料編纂室では、現在までの収集資料の体系的な整理・保管、そして、収集資料の有効な活用を進めるとともに、学内外の関係資料の収集に努めています。
しかし、戦災と戦後の占領軍による接収、そして長く続いた大学紛争によって大学の資料の多くが散逸しており、資料編纂室では卒業生からの資料提供など積極的な協力を望んでいます。
次のような神奈川大学関係資料をお持ちの方は、是非、ご連絡ください。
　◇　在学中に使用した教科書、ノート
　◇　学校で配布した刊行物
　◇　クラブ・サークルのパンフレット・ポスター、雑誌、新聞
　◇　卒業アルバム、学内、大学周辺でのスナップ写真など
とくに、学生の刊行したパンフレット、新聞、雑誌類、そして学生証などの証書、証明書類は、ほとんど収集が進んでいない状況にあり、大学や学生生活の足跡を正しく伝えるため、多くの卒業生の協力をお願い致します。